何かいいアイデアが思いつかない時

新しい作品を作ろうと、いろいろ考えていても、いいアイデアが思いつかない時って結構あります。
だいたいの方向が決まっているけれど、それをどう形にするかの方法がなかなか思いつかない時は、こんな方法を取っています。

例えば、平面の丸い形でのデザインを作ろうとしているけれど、実際の模様やどんなステッチを使うか、配色も決まっていない場合、とりあえず、今まで作ってきた平面の丸い形の物をいろいろ作ってみます。

  • 色も特に考えないけれど、段数ごとや編み目の変わり目では必ず色を変える。
  • 今まで作っていた物とはビーズの種類を変えてみる。前は丸小ビーズのみで作っていた物であれば、それを特小ビーズとデリカビーズで作ってみるとか、ファイアーポリッシュを混ぜてみるなど。
  • 途中で今まで作っていた物と変化してきても、そのまま続けてみる。

こんな感じで作っていると、同じパターンに陥っていた考え方から抜け出すことが出来て、途中で方向が決まることが結構あります。

また、こういう時には、練習用に置いてある古いビーズを使います。
以外にこれがいいヒントになることもあります。

使える物が限られているので、いつも使わないような配色の組合せで編んでみることになります。すごい配色になることもありますが、そのいつもと違う感じの意外な配色からイメージがわいたりすることもあります。

煮詰まってきた時ほど、ちょっと遊んでみる感じで気楽に作ってみると、案外スッと思いついたりするのかなと思います。

プレイテッドヘリンボーンステッチの円形の便利な点

プレイテッドヘリンボーンステッチの円形は、いろいろ使い道が多いのですが、決まった数の目の円形が作れるという点でも便利です。

上のマット(KT235-1MAT)の中央部分にプレイテッドヘリンボーンステッチの円形を使用しています。上の写真の明るく表示している部分です。
この形状の円形の外側は、ネッティングとの相性がよいので、下の写真内で丸く囲んだ部分のように、円形の外側にネッティングで続きを編むことができ、早い段階で、きれいな円形の作品ができます。

写真の例では、山型になっている部分の数が24個ありますが、作る物の目的に合わせて山型になっている部分の数を少なくしたり、増やしたり、偶数個でなくて奇数個にすることもできます。

ペヨーテステッチでも中心から作って円形にすることができますが、自由な数にできるという点では、プレイテッドヘリンボーンステッチの円形を使う方が、やりやすいと思います。
逆に円形の内側は空間が出来るので、この空間をうめる工夫は必要です。

上の例では、ネッティングとの相性がよい形でしたが、下の写真のような円形もできます。

これは、プレイテッドヘリンボーンステッチの円形で、外側を常にビーズを2個にして編んだ物です。
この場合は、円形の外側の形がペヨーテステッチとつながりやすい形になっていますので、この外側の続きをペヨーテステッチで編むことが出来ます。tiny_bk01_plaited_photo

KT235-1のマットキットはこちらで販売しています。

「プレイテッドヘリンボーンステッチを使ったオフルームビーズワーク」の本は、こちらで販売しています。

糸が短く切れてしまった場合に、糸始末する方法 – 2

前回、ビーズを糸で編んでいる時に、途中で糸が短く切れてしまった場合の糸始末の方法として、「糸が短く切れてしまった場合に、糸始末する方法 – 1」を説明しました。
今回は、この方法では糸始末できないくらい短く糸が切れてしまった場合の糸始末の方法を説明します。

糸が切れている場所のビーズの位置に、新しい糸を通した針を、進行方向とは逆方向に刺します。(図2)

そして、糸が切れる前に編んでいた所と同じ所を通ります。(図3)
この時に、新しい糸の端を長く残すようにしておきます。

今度は、反対方向へ向かって、糸が切れる前に編んでいた所と同じ所を通ります。(図4)

図3、4と同様の作業を繰り返し、十分に糸を通したら、針に通っている部分は切り、端に残していた糸で続きを編みます。
短く切れている糸は、後で切ります。

糸が短く切れてしまった場合に、糸始末する方法 – 1

ビーズを糸で編んでいる時に、気付いたら糸が短くなりすぎてしまった場合や、途中で糸が短く切れてしまった場合があると思います。

とりあえず、糸始末して、一番最後に編んだ部分がほどけないようにしておかないといけないですよね。

糸が簡単にほどけて、やり直しの作業も簡単であれば、糸始末ができるだけの長さになるまでほどいた方が早いです。
でも、ほどくと糸が弱ってしまったりする場合や、ほどくのが大変な糸の通し方をしている場合、また糸がほどけない状態で糸が切れてしまった場合などは、次のような方法で糸始末したほうがいいと思います。


切れた部分の短い糸が出ているビーズの隣のビーズに、進行方向と逆方向へ、糸を通さない状態で針のみを半分以上突き刺します。可能であれば、ビーズ数個に一度に針を刺すとよいです。(図2)
切れた短い糸を針に通して、針を引っ張ります。(図3)

これを繰り返して、数粒のビーズに糸を通します。

糸が針と同じぐらいの長さしかなくても、このようにすれば糸をビーズに通すことができます。

今度は、糸が出ているビーズの隣のビーズに、図2の時とは逆方向へ針のみを半分以上突き刺します。(図4)
図3の時と同じように、切れた短い糸を針に通して、針を引っ張ります。

これを繰り返して、数粒に糸を通します。

とりあえず、最後に入れたビーズがほどけることはなくなりました。

糸が切れてしまった位置にあるビーズの前に編んでいた部分を必ず通るようにして、新しい糸を足して、続きを編みます。

ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(10)- まとめ

ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(1)- はじめに
ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(2)- 基本の枝の作り方
ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(3)- 枝のバリエーション
ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(4)- 大きい葉の付いた枝
ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(5)- 小さい葉の付いた枝
ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(6)- 小さい花
ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(7)- 大きい花
ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(8)- ベース
ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(9)- 組み立て

コサージュの作り方のヒントを書いてきましたが、大きさが縦横12cm前後の範囲内に収まる物であれば、ここに書いてある方法で、だいたい作れると思います。

これ以上大きい物を作る場合は、少し工夫が必要になります。

例えば、枝や葉物が長くなり、糸だけで作ると強度が足りなくなりますので、その場合は、細いワイヤーを中心となる枝の中に入れて作ります。

また、小さい葉の付いた枝を複数本、組み合わせた形の枝(下の右図)の場合も、同様です。さらにこの場合は、全体の中心にある枝は、特小ビーズではなく、丸小ビーズの方がいいかもしれません。

大きいコサージュだと花の数も多くなり、全体に重くなりますので、ベースを補強しておくことも必要になります。
ベースの中央部分は、表からはほぼ見えないので、その後ろ側に、ほつれないような布地を縫い付けておくなどしておいてもいいと思います。

逆に小さいタイプのコサージュでも、型崩れしたくない場合は、ワイヤーを中に入れて作ったり、出来上がった状態で、近くにある枝と花を所々縫い合わせておく作業をしておきます。

使う目的によって、いろいろやり方を変えて作ってみて下さい。