ビーズの色合わせ(5)- 地味な色(落ち着いた色)を合わせる

「色合わせしたら、こんな配色になってしまって、今一気に入らないのですが。」と見せてくれた人の配色が、きれいな明るい色のビーズのみで構成されていました。
色の組み合わせは悪くないのですが、使用しているそれぞれのビーズの色が明るすぎて、その人の思う感じにはなっていなかったようです。

こういう場合は、地味な色(落ち着いた色)のビーズを合わせましょうと言っています。

ここでいう地味な色というのは、だれが見ても地味な色というよりも、組み合わせるビーズの色に対して地味な色ということで考えます。

ビーズ単独ではそれほど地味な色でなくても、合わせる色によっては、地味な感じに見えるということがあります。

例えば、ピンク系の配色をしている時、右の写真の上の段のビーズのような明るいきれいなピンクのビーズが入っている場合、これに、シルバーラインのライトアメジストのビーズを合わせると、少し落ち着いた感じの上品できれいな配色になります。

実際の作例では、以下のような感じです。

この場合、シルバーラインのライトアメジストのビーズは、ピンクのビーズに対しては地味な色ですが、ビーズ単独ではそれほど地味ではありません。
むしろ、シルバーラインなので大量に使うと派手にもなることもあります。

同系色の色のビーズで合わせてもいいですし、全く違う色合いのビーズで合わせてもいいのですが、イメージしているのと実際の感じが異なることがあるので、部分的に編んでみて、どの組み合わせがしっくりくるか確かめてから作るといいと思います。

ビーズの色合わせ(4)- シルバーライン系ビーズとの組み合わせ

色合わせで、うまくいかない時、いろんな原因があると思います。
ビーズの加工のことを抜きにして考えた場合も起こります。

例えば、ある作品の配色で、使いたいと思っていた色のビーズがシルバーライン(Silver Lined、銀引)系のビーズしかなく、それを組み合わせたという場合。

シルバーライン系のビーズは、キラキラしていて派手な感じがします。
濃い色の服に合わせるために、デザインはシンプルにしてキラキラ感を出したい場合に使うとか、縞模様を強調したい場合に使うとか、ネックレスを仕上げる時のビーズ同士の間に挟む場合など、意図して使う場合には、とてもいいと思います。

でも、優しいイメージで作るつもりでいて、使う量が多い部分に、シルバーライン系のビーズを使うと、そこだけが強調されてしまいデザインによっては違和感を感じる場合があります。

少しの量で見ていた時には、それほど派手さを感じなくても、集まるとかなり主張します。

目的の色が、シルバーライン系の物しかなくて、色は合うけど質感が合わない場合は、あまりその色にこだわらないで色を変更してみるのも1つの手です。
最初のイメージとは違ってきても、案外その方が良かったということは結構あります。

同じシルバーラインでも、ビーズの表面がマット加工されていれば、少し落ち着いて、内側のシルバーラインがそれほど強く出ないので、選択できるのであれば、そういうのを使うというのもいいかと思います。

趣味を探す

だいぶ前ですが、「定年になって時間ができたので、何か新しいことを始めようと思っています。」と言ってビーズワーク教室に見学に来られた方がいました。

ですが、話をしていてもどうもかみ合わず、教室の内容もあまり聞かれませんでした。
何に興味があるか自体を探しているようで、ここに来られる前にもいろんないろんな所に行かれていたんだろうなという感じでした。

仕事一筋でやってきて、定年になって時間がたくさん出来た時に初めて、何か始めよう、趣味を探そうということになっても、自分にぴったり合う物をすぐに見つけるのは難しいと思います。

仕事で忙しくても、どこかで息抜きは必要です。

少しでも時間があれば、ちょっと参加したり始めてみることがいいと思います。

道具など必要な物を一式そろえて、勢い込んで始めても長続きしないこともありますし、人に勧められて、あまり気乗りしないけど参加してみたら、はまってしまったということも案外あります。

余談ですが、私は、ビーズワーク以外の手芸もいろいろやっていたのですが、レース編みと編み物は、早い段階で挫折してしまいました。(「編む」という技術を使うビーズワークが続いているのにもかかわらず。)

やってみないと合うか合わないか、続けられるかどうかなんて分かりませんから、いろいろ首を突っ込んでみる過程を踏んで、自分にぴったりの物が見つかるんじゃないかなと思います。

逆に、全くそういう経験がないと、始めるまでのハードルが高く感じて、時間も十分あって、自分の感覚にぴったり合うと感じなければ、結局何もしないということになっているようです。

私の所のビーズワーク教室では、仕事や家庭の都合で長期間休んでいても、条件が整ったら、また教室に戻って来られる方もいます。ブランクもすぐに取り戻せています。
また、短期間だけ通われて、後は年に数回来られるという方もいます。

何の邪魔もない条件が出来てから、探すよりも、本格的には出来ないけれど、少しでもやっていた方が、中断する時期があっても、また再開するのを目標に生活できて、いい形で楽しめると思います。

スクエアドイリーキット(ビーズの壁飾り)の補足 – 編む時の注意点

スクエアドイリーキット(ビーズの壁飾り)・KT240-1MATを作る際の、注意点について補足です。
キットの説明書と併せて、作る際の参考にして下さい。

ドイリーの中央にある円形のモチーフの中心部分は、最初にプレイテッドヘリンボーンステッチの円形の技法で、下写真の形の物を編みます。

外側の列が常に2個のビーズのパターンのため、通常の円形のパターンに比べて、外側の列のビーズは、やや収まりが悪いです。
きつく糸を引いて編んでしまうと、全体が小さく出来上がってしまい、余計にビーズの収まりが悪くなるので、まずは糸を引きすぎないことに注意します。

それから、外側の列の2個のビーズを拾って編んだ時に、最初に拾ったビーズを針で外側へ引っ張って突き出すようにして、後で拾ったビーズが内側から3列目のビーズにぴったりくっつくような状態にすると、形がきれいになります。

外側の列のビーズが2個とも、内側から3列目のビーズから離れたような感じに並ぶと、この後の作業でのビーズの収まり方がさらに悪くなります。ここの所を、きちんと作っておくと、後の作業もしやすくなります。

この後、ペヨーテステッチで編んでいきますが、今度はビーズの収まりは良いのですが、糸をギュッと引いてしまうと、お椀のような形になりやすいです。
きれいにビーズが収まるように編むと、出来上がりが柔らかすぎて頼りなく感じるかもしれません。
その場合は、出来上がった後、柔らかすぎると思う段にもう一度糸を通してから糸始末してください。糸がたくさん通っている分だけ、糸をきつく引かなくてもしっかりとした仕上がりになります。

後、周りにある四角いモチーフは、編み終わりの段になるにつれて、特に角の部分のビーズが入りにくくなります。
編み始めから柔らかく作っていても、入りにくいので、糸を引きすぎないように注意して編んでください。

KT240-1MATは、ビーズアクセサリーLobeliaで販売しています。

新作のスクエアドイリーキット(ビーズの壁飾り)の紹介

新作のドイリーのキットKT240-1MATが出来ました。(サイズ:9.3cm x 9.3cm・全3色)

スクエアのモチーフと円形のモチーフを組み合わせて作る、少し変わったデザインのスクエアドイリーキット(ビーズの壁飾り)です。
カラフルで明るい配色なので、壁に飾ると、とてもいい感じです。

対角線で切っても対称な形になるように正方形の形を作るのには工夫が必要で、今回はビーズのサイズの変化と入れ方で工夫しています。

主にペヨーテステッチを使いますが、中央部にプレイテッドヘリンボーンステッチを使った円形のモチーフを使うことで、決まった数の山のある円形ができ、外側の四角い枠とつなぎやすい形を作ることが出来ます。

きつく編むと形が変形したり、サイズが合わなくなってしまいます。糸を引きすぎないように作ってください。

ドイリーを編む時のコツを、ブログの以下のページにまとめましたので、製作の際のヒントにしてください。
ビーズのドイリー(ビーズのマット)を編む時のコツ
スクエアドイリーキット(ビーズの壁飾り)の補足 – 編む時の注意点

KT240-1MATは、ビーズアクセサリーLobeliaで販売しています。