過去の作品を手直ししてみる

オフルームビーズワーク教室を開いてから早い物で、もう15年近くになり、たくさんの作品を作ってきました。自由製作も出来るのですが、毎月新しい課題作品を用意しています。

次の課題の案を練るのに、形の組み合わせから入ってみたり、ステッチの技術的な応用から入ってみたり、配色の変化や新しい素材の取り入れなどをして、同じような作品にならないようにと考えているのですが、どうにも決まらず悩むこともあります。

そんな時は、過去の作品を手直ししてみるという方法を採っています。
部分はいいんだけど、全体の仕立て方が今いちかなと思うようになったり、配色が弱いなとか、改善したい部分が出てきたりして、いつの間にか提供しなくなった作品があります。

そういった過去の作品を久しぶりに出して見てみると、今とは違った発想で作っているので、何か逆に新鮮に感じます。このまま眠らせておくのはもったいないと、ちょっと改善してみます。
少し変化させると、次の工程も変わってしまうので、だんだん形が変わっていき、材料も変えて、その結果、かなり元の物とは違う物になります。

同じ所でグルグル回っている思考回路から抜け出すことが出来て、ついでに、もう1個バリエーションができる事もあるので、なかなかいい方法だなと思います。

オフルームビーズワーク教室の作品から

ホワイトと淡いピンクのパールの組合わせが春らしい作品です。

フラワーボールのキット(KT376-1CH)をきれいに仕上げるためには

星形の花が集まってボール状になった、フラワーボールの携帯ストラップのキットKT376-1CHについて補足です。
フラワーボール・ストラップ:KT376-1CH

「きれいに仕上がらないのでどうしたらいいですか。」という質問がいくつかあり、教室で作ってもらった時にも同じような状況があったので、気を付ける点をいくつか書いておきます。
左側の写真のように仕上がればよいのですが、右側の写真のように仕上がると、芯の部分が見えすぎるのと、花がバラバラに集まったような感じで今一な感じになります。フラワーボール:仕上がりの比較
1つは、個々の花が閉じ気味に仕上がっているのが原因です。
花びらが外側に反るように形を整えて下さい。また、花の仕上がりが柔らかすぎる場合も、型崩れして反った形が保ちにくいので、ある程度の堅さが出るように仕上げて下さい。柔らかく出来上がった場合は、糸始末を兼ねて編み目の中に糸を通す際に、よく糸を引くことでも堅さを出すことはできます。

もう1つは、花の向きです。
隣り合っている花の花びらの先が1箇所に3つ、きちんと集まるように花をクルクル回して向きを整えると、きれいな形に整って見えます。
そうしてもきれいにならない場合は、花の足の部分の編み方が弱いことが原因である場合もあります。花を編んでいる糸が細いので、しっかりとした堅さが出るように編まないと、花を取り付ける時に、ねじれて収まり、花の位置を整えてもうまくいかないことがあります。
同じ所を2回から3回通して、花の足の部分がぐらつかないように仕上げて下さい。

フラワーボールの花弁を整える時、目打ちなどを補助に使う花びらを外側に反らせる作業の際は、指だけで整えると、隣の花を閉じてしまいます。
写真のように、目打ちや竹串などの細い棒を花びらの後ろ側に当てて、その状態で指で花びらを反らせるとうまくいきます。

立体額の選び方

作品の写真データを整理していた時に、立体額に入れたコサージュの写真が出てきました。立体額に入れた黄色のマーガレットのコサージュ「ビーズのマットの飾り方 – (1)既成の額を使う」のように、マットを飾る場合は、作品が薄いので、絵や写真の額をそのまま使えることが多いのですが、コサージュやリースは厚みがあるので、額に入れたい場合は、立体額を使うことになります。

立体額は、既製品もありますし、オーダーでサイズや素材を好みで作ってくれる所もあります。
いくつか展示用に立体額を用意することになった時、とりあえず1個オーダーで作ってもらったのですが、思ったより大きくなってしまいました。

立体額の構造・横から見た状態通常の額の後ろ側が飛び出した、上の図のような構造をしている物ですが、この深さと左右上下の余白を測って決めたのに、イメージと実際の見た感じが結構違っていました。

作品の前に余白があるように額の深さを決めると、作品が思ったより奥まって見えてしまい、暗く感じてしまいます。フレームに厚みがある物を選ぶとさらに、奥にあるように感じます。

また、内側が同一色の場合、実際に額に入れて作品を見ると、この深さの部分が見えて、左右の余白と一体化して、思ったよりも余白が多く見えてしまいます。
立体額の深さが左右の余白に追加されて見える

ガラスの下にマット(台紙としてのマット)がない場合の立体額を作る場合は、額の深さは、作品がはいるギリギリのサイズに、ほんの少し足すぐらいでいいみたいです。1cmもいらないかなと思います。
また作品の周りの左右上下の余白も、ちょうどよいと思うサイズから額の深さの3分の1から半分ぐらいを差し引いたぐらいのサイズがいいかなと思います。

ガラスの下にマット(台紙としてのマット)がある場合は、見え方が違ってくるので上のようにはならないと思いますし、立体額もいろいろあって、作品の前にあるガラスやアクリル部分が前方に飛び出した形の物や、全面がアクリルで出来た透明の箱のような物など、さまざまありますので、1個手に入れてみてから、たくさん作った方がいいです。

ボール紙などで箱を作って、中に作品を入れてみるとサイズの割り出し方が分かりやすいと思います。

細切れの時間を使ってビーズワークをする

ビーズワークは楽しいですが、同じパーツをたくさん作って組み合わせたりする作品や、単純作業が延々と続く時間のかかる作品を作っている場合などは、そればかりの作業をしていると、どうしても疲れてきます。

そういう作品を作る場合は、他の作品と並行して作るようにします。
時間のかかる方の作品でよく使うビーズを、例えば写真のようなトレイやケースに入れておいて、いつでも作業が再開できるようにしておきます。そして、細切れの時間が出来た時や中途半端な時間しか取れない時などに少しずつ作業します。

つながったビーズトレイ

いいアイデアが浮かばなくて、時間だけが過ぎてしまうというような時にも、この作業を行うといいです。
時間も無駄になりませんし、単純作業をしながら次の作品のことを考えた方が、かえっていいアイデアが浮かぶこともあります。

私は出かける時も、座る所があって、少しの時間があったら作業できるように、ビーズの入ったケースと糸・針・ハサミ・小さく切ったワックスを持って行きます。
それほど荷物の邪魔にもならないですし、作業していると、待ち時間があっても気になりません。

青い花のリースリースのように何百枚も葉っぱが必要な作品は、細切れの時間を使って作る方法も採らないと、途中で挫折してしまいそうになります。

また、1個作るのにはそれほど時間がかからない物を、長時間まとめて作業するのは、少し時間がもったいないです。
今日は10枚作るとか決めて、どこかで細切れの時間を見つけて作ると、いつの間にかたくさんできています。そして、ある程度作りためてから、一気に組み立てると、効率よく作業が出来ます。
カラフルペンダントのバッグ・ビーズワーク教室また、こうすることで、まとまった時間が必要な作業のための時間を作ることもできます。

ビーズワーク教室でも、時間のかかる作品が課題の時(右のバッグのような作品)は、他の作品と並行して作ってもらうようにしています。

そうすると、時間がかかっても、他の作品も出来た上に、手間をかけた作品も出来たということで、より達成感が大きくなるみたいです。

蝶の額を展示しています

ビーズを編んで作った蝶と小花

写真の作品は、2010年に開催したオフルームビーズワーク作品展で展示していた作品です。
額のサイズ:縦52cm、横43cm
蝶のサイズ:縦30cm、横26cm
素材:シードビーズ(1.5mm、2.0mm)、各種グラスビーズ

現在、9月8日(日)まで、岡山県天神山文化プラザの2階の文化情報センター(スタッフルーム)に展示しています。

蝶も小花も全て、糸と針でビーズを編んで作っていて、蝶には、6万粒以上のビーズを使用しています。
まず、羽の形をした物を4枚編み、輪郭線を編んだ物と縫い合わせて、蝶の原型を作ります。
そして、模様となるパーツを1個1個編んで作り、蝶の原型に埋め込むように縫い合わせて完成させています。
制作時間は1ヶ月を超えています。一見するとビーズ刺繍のようにも見えますが、厚みが0.7cmほどの立体感のある仕上がりです。

すぐ近くに、岡山県立美術館やオリエント美術館もありますので、近くにお越しの際には、天神山文化プラザ2階の文化情報センターにもお立ち寄りください。(9時から18時まで開館。)

最近製作した作品などの写真を収めた作品ファイルも置いていますので、併せてそちらもご覧いただければと思います。