色違いの作品を作ってみる(2)について、「実際に、どうやって色合わせしているのですか。」という質問がありましたので、補足です。
上写真のような変更の場合は、次のようにしています。
作品の形がイメージできるように、実際にビーズを並べて、置き換えたりしながら、大体の色合いを決めます。縞模様の所は、針にビーズを通して置いています。
その上で、作りながら確認して、途中で色を変更したり、場合によっては作り直すこともあります。
色違いの作品を作ってみる(2)について、「実際に、どうやって色合わせしているのですか。」という質問がありましたので、補足です。
上写真のような変更の場合は、次のようにしています。
作品の形がイメージできるように、実際にビーズを並べて、置き換えたりしながら、大体の色合いを決めます。縞模様の所は、針にビーズを通して置いています。
その上で、作りながら確認して、途中で色を変更したり、場合によっては作り直すこともあります。
色違いの作品を作ってみる(1)では、同じトーンでの色違いの作品を作ることについて書きました。
今回は、全く違ったパターンの配色への変更について書いてみます。
上写真のような変更の場合は、ブルー系からピンク系に置き換えるような単純な変更ではないため、どこから変更するかを決めづらいです。
こういう場合は、その作品の特徴を考えてみます。
この飾り瓶では、胴の部分に縞状に入った飾りが特徴で、縞模様の部分は、首部分に多く使われている色とそれより濃い色で構成されています。
その特徴を保ったまま色の変更をします。
そこで、変更(1)のように、首の部分を白にしてみます。そうすると、濃い色に相当する部分に何色を持ってきても、白より濃い色になりますし、どんな色でも合うので、考えやすくなります。
さらに、この作品の場合は、首部分と、表には見えていないベース部分(首の色と同色)を先に作るので、この部分の色を先に決めておくと、作りながら色を変更することもできるというメリットがあります。
次に、変更(2)のように、縞模様部分の濃い色を、濃いブルーからターコイズ色に変更してみます。
そして、変更(3)のように、左側の飾り瓶の水色のファイアーポリッシュの色をピンクに変更すると、優しい色合いでメリハリのある配色になります。
ここを何色にするかでも、かなり印象が変わります。
後は、アクセントカラーとして使用している、わずかな部分の色を変更すれば出来上がりです。変更しなくても合う場合もあります。
出来上がった右写真の飾り瓶の配色から、さらに、同じトーンでの色違いの作品を作ってみるのもおもしろいです。
上記の縞模様の飾り瓶のキットは、KT306-1のページで販売しています。
「オリジナル作品を作りたいけれど、どう手を付けたらいいか分からない。」と言う人には、「まず、既存の作品の色違いを作ってみましょう。」と言っています。
最初は、同じトーンでの色違いを考えてみるのがいいと思います。
上の写真の例のように、ブルーの作品をピンクの作品に変更する場合を考えてみます。
ブルーの壷で多く使われている濃いめのブルーのシードビーズとファイアーポリッシュを、色の彩度や明るさがほぼ同じに見える濃いめのピンクに変更します。
次に多く使われている首の部分の水色のビーズを何色にするか決めます。
薄いピンクにしてもいいのですが、今回は、もう少しメリハリのある感じにしたかったので、白にしてみました。
後は、所々に使われているアクセントカラーを何色にするかを考えます。
この色は、そのまま変更しなくてもピンクの壷に合う場合もありますので、イメージに合わない部分の色を適宜変更します。
書いてみると手順は簡単ですが、実際はイメージ通りの色があるかどうかで色の変更をしなければいけない場合もありますし、同じ色でもビーズの加工の種類が違うと、見え方も変わるので、やってみると意外に悩むことがあります。
上の例での、首の部分の水色のビーズを白ではなく、薄いピンクにすると、アクセントカラーの色が違ってくる場合もあり、ピンク系の作品を考えている中でも、結果が随分変わってきます。
プレイテッドヘリンボーンステッチの、こんな使い方もあります。
上写真の(1)と(2)の部分を拡大した物が、下写真です。
アミュレットバッグ(amulet bag)の飾りとして作ったビーズのタッセルで、シードビーズ部分は全て特小ビーズを使用しています。
(1)は、筒状に4段編んで、ラウンドビーズを中に入れて両端の段を引き締めてから、フリンジを付けています。プレイテッドヘリンボーンステッチは、ビーズが斜めに並んでいるため、4段編んでも幅があまり広くならず、フリンジを付ける場所が多いので、ボリュームのあるタッセルができます。
(2)は、「プレイテッドヘリンボーンステッチを使ったオフルームビーズワーク」のP.34の「円形のペンダント」と同様の作り方で出来る円形のパーツと、筒状に編んで作るボールを使ったタッセルです。
これらを組み合わせて、下写真のようなネックレスにすることもできます。ペンダント部分にボリュームがあるので、ネックレスの部分は、ビーズに糸を通した2本のひもをツイストするだけのシンプルな構成にしています。とても使いやすいですよ。
ペンダント部分に模様を入れたり、色を変えてもいいですね。
「プレイテッドヘリンボーンステッチを使ったオフルームビーズワーク」の本は、こちらで販売しています。
プレイテッドヘリンボーンステッチの応用の方法(1)
プレイテッドヘリンボーンステッチの応用の方法(3)
プレイテッドヘリンボーンステッチの応用の方法(4)
六角形のビーズの箱のキット・KT339-1BOXの応用について書いてみます。
五角形のマットKT233-1MATは、上の箱のふたとよく似た方法で作っています。このマットの模様の一部分を箱のふたとして作り、KT339-1BOXと同じ方法で、本体を作ると、下の写真のような五角形の箱ができます。
辺の数が少ない分、開口部分が小さくなるので、一辺の長さを六角形の箱より少し長くなるように作るか、高さを低くして作るとバランスがよくなります。
上の五角形のマットの模様の縞模様部分ぐらいまで入れたふたを作って箱にすると、また雰囲気が変わっておもしろいかなと思います。
KT233-1MATやKT339-1BOXはこちらで、販売しています。