作品に使わなかったパーツの活用

どんな作品でも、ビーズの色合わせや形の確認のために、試しに作ったけれど実際には使わなかったパーツ、というのが出てきます。
例えば次のネックレスのキットKT120-3NE。KT120-3NE・ローズkt120-3NE・アクアグリーンとパープル

次の写真の赤枠以外の物は、試しに作ってみたけれど、KT120-3NEには使わなかったパーツの一部です。KT120-3NEで使ったパーツと使わなかったパーツ使わなかったパーツも、ばらしたり捨てたりせずに、同じ形の物を集めて残しておきます。
違う色合いや違うデザインの作品を作る時には、この配色のパーツがそのまま使える場合もありますし、少し手を加えて違う形に変化させるための土台として使うなど、いろいろ活用できます。

色合いが今一な物の場合は、この形には、その配色では合わないという実例として残しておくと、そこからどの色を変化させるとよくなるかの検討に使えますし、合わない配色で再度作ってしまうということがなくなります。

完成しているパーツだけではなく、下のような試し編みしただけの物も残しておくと、色合わせの参考になったりして便利です。筒状のヘリンボーンの試し編み

KT120-3NEは、ビーズアクセサリーLobeliaで販売しています。

新作のストラップのキット(KT363-2CH)の紹介

かわいい星模様のボールの携帯ストラップのキット(全5色)です。KT363_2CH・星模様のボールの携帯ストラップキット
ボールの中に芯は入っていませんが、しっかりとした堅さに仕上がっています。

ビーズで作ったタッセルが付いていて、バッグに付けてもかわいいですし、そのまま飾っても面白いです。ボールの直径は、2.6cmです。
カニカンが付いていて、ストラップを簡単に取り外しできます。

このボールの場合は、しっかりと糸を引いて作らないといけないのですが、使用しているビーズの種類によって少し気を付ける点があります。

マット系ビーズを使用している物は、隣り合うビーズ同士が滑りにくいので、よく糸を引いて作ると、よく締まり、硬く仕上げやすいのですが、その反面、針が通しづらく、気を付けて作らないと形がいびつになることがあります。
だから、糸はよく引かないといけないのですが、あまりにも強く糸を引きすぎないようにして作ります。

マット系ビーズを使用していない物は、針通りもよく、作業はやりやすいのですが、ビーズが動きやすいので糸がゆるみやすく、ワックスをこまめに糸にかけながら、よく糸を引いて作らないと、型崩れして柔らかく仕上がることがあります。

マット系ビーズを使用しているカラーと使用していないカラーの両方を作る場合は、同じ力の入れ具合で作らないようにします。

ブルーとイエローのキットのみ、マット系ビーズを多用しているので、選択したカラーによって、上記の点に気を付けて作ってください。
(ブルーグリーンもマット系ビーズを使用していますが、使用量が少なくあまり影響がないので、マット系ビーズを使用していない物と同様の作業で作ります。)

KT363-2CHは、ビーズアクセサリーLobeliaで販売しています。

とにかく作ってみる

作品展の時などに、よく聞かれるのが「デザイン画を描いてから作品を作っているのですか。」という質問です。カラフルペンダントのバッグ・後ろ側
「ほとんどは、作りながら考えています。」と答えているのですが、不思議そうにされます。

バッグやマット、ニードルケースなどの一定の面積がある作品で、単一な編み目が多い作品の場合は、図案を作ってから製作に入ります。

でも、ほとんどの作品は、本当に作りながら考えています。

作りたいイメージがあって作る場合でも、ビーズは、布や紙のように好きなサイズに切ったりすることができないので、イメージしている状態でその場所にビーズを入れたくても入らないということがよくあります。
そういう時は、方針転換しなければいけないので、違うデザインになってくることがあります。

また、ある形のパーツを作っている途中で、いつもと違うことを試している内に、異なる形のパーツが出来てくることがあったり、作っている途中で、裏側を見たら表よりも面白い形状ができている場合があったりすると、予定を変更して全く別の物を作るということもあります。

決まったデザインで作らないといけない場合は、出来る限りそのデザインに沿った形で考えていきますが、それでも少し変えた方が結果がよくなる場合は、相談の上でデザインを変更することもあります。

いつも偶然に頼っているわけではないのですが、とにかく手を動かして何かを作りながら、アイデアを出すという方法で作ることが多いです。

だから、頭の中でイメージしていた通りの物が出来た時には、すごく気持ちがいいですね。

ビーズの色合わせ(6)- 以前の配色が使えるとは限らない

前回作った作品の配色がとても気に入ったので、今回作る作品にもその配色を使おうと作ってみると、イメージと違うということがあります。

例えば、

  • 前回の時には、ちょうどよい感じだったのが、今回作る作品にその配色で作ると、ものすごく地味な感じになってしまう、逆に派手すぎる感じになってしまう。
  • 前回の時には、色をかなり変化させて作っているのに、今回の作品で作ると色の変化をあまり感じない。
  • 前回の配色ではぴったり合う感じだったのが、今回の作品で作ると、色の組合わせ自体がおかしく感じる。

などです。

作品のデザインや使うビーズのサイズや量、模様の入り方によって、同じ配色を使ったとしても全然違う感じになってしまいます。

おもしろいなと思うのですが、そこが難しい所でもあって、毎回悩んでいます。

でも、その気に入った配色のイメージは生かしたいので、どれかの色を変更したり、あるいは新しい色を足すか引くかなどで対応します。そうすると、前と似た感じだけど、少し違った雰囲気になって、それもまたいいなと思います。

プレイテッドヘリンボーンステッチの特殊なパターン(1)

平面のプレイテッドヘリンボーンステッチは、下の写真のようになり、基本の4列のビーズの並び方は、下のイラストのようになっています。

次の写真の壷とリングもプレイテッドヘリンボーンステッチを使っていますが、一見すると、そう見えない部分があります。


どちらの作品もジグザグ模様になっている部分がそうです。
これは、平面のプレイテッドヘリンボーンステッチの基本の4列を少し変形した物です。

ファイアーポリッシュなどのように、穴の開いている方向のサイズがシードビーズよりも長いビーズを使って、プレイテッドヘリンボーンステッチで編むと、下写真のように、糸がかなり目立つ状態になります。そこで、この目立つ糸の部分にもビーズが通るように編み方に工夫すると、下写真のようなジグザグ模様が現れてくるのです。

ファイアーポリッシュ以外のビーズでもできますので、ここを変えると様々なバリエーションが生まれます。

tiny_bk01_plaited_photo上の写真の壷とリングのどちらも「プレイテッドヘリンボーンステッチを使ったオフルームビーズワーク」の本の中で、詳しい作り方を掲載しています。

「プレイテッドヘリンボーンステッチを使ったオフルームビーズワーク」の本は、こちらで販売しています。