ビーズのドイリー(ビーズのマット)の飾り方 -(2)ディスプレイ用のボードを自作する

ビーズのドイリー(ビーズのマット)を自作ボードに飾る

前回は、ビーズのドイリー(ビーズのマット)の飾り方 – (1)既成の額を使う方法を説明しましたが、今回は自分でディスプレイ用のボードを作ることについて説明します。

自分で作ると、大きさや厚み、色合いが自分の好みにできるのがとてもいい点です。最初は、小さいサイズを飾るための物を作ってみるといいと思います。

いろいろやり方はあると思いますが、スチレンボードを使って作る、比較的簡単にできる方法を紹介します。

スチレンボードは発砲スチロールの板で、両面に上質紙が貼ってあります。カッターで簡単に切ることができ、上質紙が貼ってあるので、接着も簡単に出来て便利です。
文具店や画材店、模型材料店などで売っていますし、ネットでも検索するとたくさんのお店が出てきます。
いろいろな厚さがありますが、5mm厚さの物が便利です。
(よく似た名前の物でスチレンペーパーというのがありますが、スチレンペーパーは両面に上質紙が貼っていません。)

(1)必要な大きさより少し大きめのスチレンボードを2枚用意します。1枚のスチレンボードに穴を開けます。この穴に出来上がったボードを壁に吊るための平ひもを通します。
重さがあまりないので、平ひもは額専用の物でなくてもよく、私は6mm幅のリボンを使っています。
1.スチレンボードに穴をあける

(2)もう1枚のスチレンボードを接着します。
接着後に、きちんとしたサイズに切ると、きれいな形になります。
2.スチレンボードを接着する

(3)表からベースカラーとなる用紙を貼ります。裏側は全部覆わなくてもいいです。
この用紙は、和紙でもペーパークラフト用の用紙でもいいので、好みや作業性の良さで選択して下さい。
最近は、いろいろな用紙が手に入りやすくなっています。
3.ベースカラーの用紙を貼る

(4)その上に、ビーズのドイリーの色に合わせた背景用の用紙を貼ります。
この用紙は、きちんとしたサイズに切って、糊がはみ出さないように、きれいに貼らないといけないので、意外と神経を使います。4.ビーズのドイリー(ビーズのマット)の背景用紙を貼る

(5)ビーズのドイリーをボードに固定します。
固定の仕方は、ビーズのドイリー(ビーズのマット)の飾り方 – (1)既成の額を使うを参照してください。
5.ビーズのドイリーを固定する

紙をうまく貼ることができれば、八角形のディスプレイボードを作るのも面白いかもしれません。

ビーズのドイリー(ビーズのマット)のキットはこちらで販売しています。

ビーズのドイリー(ビーズのマット)の飾り方 – (1)既成の額を使う

ビーズのドイリー(ビーズのマット)を飾る方法について質問があったので、手順を書いてみます。今回は、既成の額を使う場合です。額に入れたビーズのドイリー(ビーズのマット)・KT235-1-MAT

最初に、額の内側に作品を収めるだけの必要な深さがあるかどうかを確認します。

ビーズのドイリー(ビーズのマット)と額の構造ビーズのドイリーをボードに固定して額に入れるので、ビーズの厚みとボードの厚みを足した分の深さが必要ですが、額の前面にあるガラス板(又はアクリル板)やマット(ここで言うマットは、作品の保護や装飾のための台紙としてのマット)も全部入れて飾りたい場合は、その分だけ額の深さが少なくなるので、入らないことがあります。
ビーズのドイリーを固定するボードに布を貼る場合は、布の厚みががある分、さらに深さが必要です。

次に、ビーズのドイリーを固定するボードを用意します。
穴を開けたり、糸で固定したりしても折れたり型崩れしたりしない材質の厚手の用紙を使います。
ボードの質感があまり気に入らない場合は、気に入った布や紙を貼ってから飾ります。

布を貼る場合は、1枚を下地として貼り、その上からもう1枚貼ると、厚みがある分、ビーズのドイリーを固定した時の収まり具合もきれいになります。
手芸用ボンドで、ボードの裏側だけにボンドを塗って貼ります。
しわにならないように、布をよく引っ張って貼ります。

ビーズのドイリーを固定・裏から表
それから、目打ちや千枚通しなどで、ボードに表から穴を開けて、ビーズのドイリーを固定していきます。
あまり大きな穴を開けると、ビーズで隠し切れなくなるので、注意が必要です。
ボードの裏側に穴が開きそうな状態になったら、それ以上表から刺すのはやめて、裏側から目打ちを刺して穴を完全に開けると、表側の穴はあまり大きくなりません。

穴は一度に全部の箇所を開けずに、まず中央に1箇所開けて、その場所でドイリーを固定してから、残りの箇所を開けるようにした方が位置がずれません。
ボードの裏からテグス(または糸)の通った針をボードの穴に刺して表に通します。

ビーズのドイリーを固定・表から裏
ビーズのドイリーを固定した箇所の拡大ビーズに直接針を通さず、ビーズとビーズの間の糸を固定するように、ボードの裏側へ、同じ穴を通るように針を通して固定します。
テグスの端は後で結べるように20cmくらいは残しておきます。

ビーズのドイリーの外周に相当する位置に穴を複数個開けます。ビーズのドイリーの大きさによって個数は増減してください。
この穴開けは、一度に全部開けてしまっても大丈夫です。

テグスの通った針を次の穴からボードの表側に出し、ビーズとビーズの間の糸を固定するように、ボードの裏側へ、同じ穴を通るように針を通して固定します。

残りの箇所の穴にも同様の作業を行い、固定ができたら、最初に残していたテグスと結びます。
テグスは結んだままではほどけやすいので接着剤を付けて固めておきます。

ビーズのドイリー(ビーズのマット)の飾り方 – (2)ディスプレイ用のボードを自作する