プレイテッドヘリンボーンステッチの応用の方法(2)

プレイテッドヘリンボーンステッチの、こんな使い方もあります。

上写真の(1)と(2)の部分を拡大した物が、下写真です。
アミュレットバッグ(amulet bag)の飾りとして作ったビーズのタッセルで、シードビーズ部分は全て特小ビーズを使用しています。

(1)は、筒状に4段編んで、ラウンドビーズを中に入れて両端の段を引き締めてから、フリンジを付けています。
tiny_bk01_plaited_photoプレイテッドヘリンボーンステッチは、ビーズが斜めに並んでいるため、4段編んでも幅があまり広くならず、フリンジを付ける場所が多いので、ボリュームのあるタッセルができます。

(2)は、「プレイテッドヘリンボーンステッチを使ったオフルームビーズワーク」のP.34の「円形のペンダント」と同様の作り方で出来る円形のパーツと、筒状に編んで作るボールを使ったタッセルです。

これらを組み合わせて、下写真のようなネックレスにすることもできます。
ペンダント部分にボリュームがあるので、ネックレスの部分は、ビーズに糸を通した2本のひもをツイストするだけのシンプルな構成にしています。とても使いやすいですよ。
ペンダント部分に模様を入れたり、色を変えてもいいですね。

「プレイテッドヘリンボーンステッチを使ったオフルームビーズワーク」の本は、こちらで販売しています。

プレイテッドヘリンボーンステッチの応用の方法(1)
プレイテッドヘリンボーンステッチの応用の方法(3)
プレイテッドヘリンボーンステッチの応用の方法(4)

スクエアステッチの2段の編み方いろいろ(2)

スクエアステッチの2段の編み方いろいろ(1)では、1段目のビーズを全て糸に通してから作業していました。

しかし、編む長さが決まっていない時や、長さが分からない時など、編みながら長さを決めたい場合には、1段目のビーズの全て糸に通さないで始める、次の方法が便利です。

1.(図1)
ビーズを4個(#1~#4)糸に通して、#1、#2に糸を通す。

2.(図2)
ビーズを2個(#5、#6)拾い、#3、#2、#5に糸を通す。

3.(図3)
ビーズを2個(#7、#8)拾い、#6、#5、#7に糸を通す。
以後、同様の作業を繰り返し、希望の長さになるまで編む。

筒状に作る場合で、長さが決められない場合も、上記の方法で平面の2段を編み、両端をつないで、輪の状態にすることができます。

スクエアステッチの他の情報については、オフルームビーズワーク Sweet Peaのスクエアステッチの紹介をご覧ください。

スクエアステッチの2段の編み方いろいろ(1)

スクエアステッチの編み方の最初の2段は、通常以下のように行います。

でも、作る物によっては、次のような違う方法を使うと作業しやすいことがあります。

【平面で、先に2段分のビーズを全て通してから作業する方法】


例えば、右写真のように、ペンダントトップの上の方に、ネックレスを通すための部分を、平面のスクエアステッチの2段で作る場合に使うと便利です。

この方法でも、さらに2通りの方法があります。

  • 次の説明の1~4のように2段を編んでから、ペンダントトップに縫い付ける方法。
  • 図1の作業の際に、#8と#9、#16#と#1を直接つながずに、#8からペンダントの後ろ側のビーズ、#9の順に通し、#16からペンダントの前側のビーズ、#1の順に通してから作業する方法。

1.(図1)
必要な数の2段分のビーズ全て(図では#1~#16)を糸に通して、#1のビーズから糸を出す。

2.(図2)
真上にあるビーズ(#16)に糸を通し、#1、#2に糸を通す。

3.(図3)
真上にあるビーズ(#15)に糸を通し、#2、#3に糸を通す。

4.(図4)
以後、同様の作業を繰り返し、端まで編む。

【筒状で、先に2段分のビーズを全て通してから作業する方法】


これは、右写真のように、筒状に2段編んだ物の中にビーズを入れて作るパーツの場合に使うと便利です。
1段目と2段目をつなぐ時に、内側にラウンドビーズを入れた状態ですると、さらに作業しやすいです。

1.(図1)
必要な数のビーズ(図では#1~#10)を糸に通して輪にして結び、#1のビーズから糸を出す。
シードビーズを1個(#11)拾い、その真下にあるビーズ(#1)を通って、再び今拾ったビーズ(#11)に糸を通す。

2.(図2)
1段目と同じ数になるように、ビーズを9個(#12~#20)拾い、#11に糸を通す。

3.(図3)
#12の真下にある#10を通って、再び#12に糸を通す。
#13の真下にある#9を通って、再び#13に糸を通す。
以後、同様の作業を繰り返し、端まで編む。

別の方法もあります。
スクエアステッチの2段の編み方いろいろ(2)へ。

スクエアステッチの他の情報については、オフルームビーズワーク Sweet Peaのスクエアステッチの紹介をご覧ください。

ビーズのドイリー(ビーズで編むマット)の段の完成後、同じ段に再度糸を通す理由。

ビーズのドイリー(ビーズで編むマット)のキットでよくある質問についてです。
疑問に思っている方も多いのではないかと思いますので、理由と、どういう時にする必要があるのかについて書いておきます。

ネッティングのステッチを使ったこのドイリーの作品の場合、
「11段目。
10段目の頂点(印)の間に、シードビーズを5個ずつ入れる(48箇所)。
今入れたビーズの1、2、4、5番目のみに糸を通す。

キットによっては、
「11段目。
10段目の頂点(印)の間に、シードビーズを5個ずつ入れる(48箇所)。
今入れたビーズの頂点以外のビーズに糸を通す。

と、なっている物もありますが、同じ意味です。

この「今入れたビーズの1、2、4、5番目のみに糸を通す。(今入れたビーズの頂点以外のビーズに糸を通す。)」の作業をしなくても、形を作ることはできますが、持ち上げた時などに型崩れしてしまいます。

理由は、11段目にシードビーズを5個入れただけでは、上図の2個の×印の部分(5個のビーズの内の2、4番目)のビーズが直接つながっていないためです。
同様に、上図の2個の印の部分(1つ目の山型のビーズの5番目と隣の山型の1番目)のビーズも直接つながっていないためです。

下図のように、×印の部分のビーズと、印の部分のビーズに全て糸を通すと、「今入れたビーズの1、2、4、5番目のみに糸を通す。(今入れたビーズの頂点以外のビーズに糸を通す。)」ということになります。このようにしておくと、型崩れしないだけではなく、山型の形も頂点が飛び出た、きれいな形になります。

この作業は、すべての段では行いません。
下の図のように、その段を編んだ時に、隣り合う×印の部分のビーズ同士、あるいは、隣り合う印の部分のビーズ同士が、ぴったりとくっつくように並んでいる場合のみです。
この場合は、たいてい山型の数も多く、幅の狭い形になっていることが多いため、何もしないと、収まりが悪いため、必ず必要になります。下の図のように、その段を編んだ時に、山の形が低く、隣り合う×印の部分のビーズ同士、あるいは、隣り合う印の部分のビーズ同士が、離れている場合は、行いません。

余談ですが、ペンダントトップの一番外側が、山型になっているデザインの場合も、同様の作業を行うと、きれいに仕上がります。

ビーズのドイリー(ビーズのマット)を編む時のコツ – その1
ビーズのドイリー(ビーズのマット)を編む時のコツ – その2
ビーズのドイリー(ビーズのマット)を編む時のコツ – その3
ビーズのドイリー(ビーズで編むマット)の段の完成後、同じ段に再度糸を通す理由
オフルーム(ビーズステッチ)で使う糸の色の選択で迷いませんか

オフルーム(ビーズステッチ)で使う糸の色の選択で迷いませんか

オフルーム(ビーズステッチ)の作品で、例えば、ブルー系のビーズが多い作品を作る場合は、ターコイズやブルーの糸などのように、ビーズと同系色の糸を使うことが多いと思います。

では、多色のビーズが入り混じった作品の場合は、どんな色の糸を使えばいいのか、結構難しい時があります。

例えば、下のビーズのドイリー(ビーズのマット)のような作品。いろいろな色のビーズが入っていますが、ホワイトの糸を使って編みます。

次の(1)~(4)の写真の、ペヨーテステッチで編んだ2枚のパーツはそれぞれ、同じビーズを使っていますが、左は、ターコイズの糸、右はホワイトの糸で編んでいます。(1)は不透明(:opaque、ギョク)のターコイズ色のビーズを使っていて、写真では分かりづらいかもしれませんが、左のターコイズ色の糸で編んだ方が、やや濃く見えます。
(2)は不透明のホワイトのビーズで、これはかなり色味が違って見えます。

ビーズ同士のすき間がほとんどないペヨーテステッチで、しかも不透明なビーズを使っていても、ビーズ同士のわずかなすき間から見える糸の色が影響しているためです。

(3)は、セイロン系のビーズで一見不透明のようですが、完全に不透明ではないため、ビーズそのものの色も濃くなって見えます。
透明系のビーズを使うと、この色の差はさらに出てきます。

(4)は、不透明の濃いブルーのビーズで、こちらはほとんど差が見えません。

以上のことと、このドイリーの場合、ホワイトのビーズと透明系のビーズの色は濁ってほしくないため、色味を変化させないホワイトの糸を使うということになります。

このドイリーは、ホワイトのビーズを使っていませんが、セイロン系のビーズが多いため、濃い色の作品ですが、これもホワイトの糸を使っています。
落ち着いた感じにしたい場合は、クリーム色の糸を使うこともあります。

その他にも、ブラック系のビーズと他に数色のビーズを使う場合、ブラックの糸では色が強すぎる感じがして、グレー、ベージュの糸を使うことが多いです。

同様に、グリーン系のビーズに、グリーンの糸を使うと、グリーンの色がより濃くなってしまうため、たいていクリームの糸を使います。グリーン系とブラウン系のビーズを合わせる時は、クリーム又はベージュの糸を使うことが多いです。

作品の種類によっても変わってきますし、使うステッチの種類によっては、糸が目立つこともあるので、一概にこの色の糸が最適と言えないのですが、作品がどのように見えるといいのか考えて、糸の色を選択するといいと思います。

ビーズのドイリー(ビーズのマット)を編む時のコツ – その1
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ビーズアクセサリーLobeliaで販売しているビーズのドイリー(ビーズのマット)はこちらです。