オフルームビーズワークでの糸の色を生かした編み方

オフルームビーズワークで使う糸の色の選択で迷いませんか。」で書いたことを、もう一歩進めると、糸の色を生かして編むということができます。

例えば、上写真に使用しているビーズは、透明系(:Transparent、スキ)のブルーグリーンのビーズです。
左から順に、ダークブルーの糸、ターコイズの糸、クリームの糸、ホワイトの糸で編んでみました。

同じビーズですが、違うビーズを使ったように見えます。
私の場合は、例えば、葉っぱを作る時に、よくこういう方法を取ります。
そうすると、ビーズの色が3色しかなくても、糸が4色あれば、12色のビーズの色があることになります。
また、同じ色のビーズでの、色の濃さが変わるので、陰影を付ける効果も出せます。

また、それ以外にも、ビーズの色が少し薄いと思う時は、そのビーズの色と同系色の糸を使うと、編みあがりの色が少し濃くなりますので、もう少し濃い色があればと思う時は、糸の色をあえて変化させてみるのも1つの手です。

ヘリンボーンステッチは、編み目の特徴から、糸が表面に見えるので、糸の色の影響は大きいです。例えば、透明カラーのシルバーライン(銀引)のビーズを編む時に、ホワイトの糸で編むと、白っぽいシルバーになり、グレーの糸で編むと、落ち着いたシルバーになります。

オフルーム(ビーズステッチ)で使う糸の色の選択で迷いませんか

オフルーム(ビーズステッチ)の作品で、例えば、ブルー系のビーズが多い作品を作る場合は、ターコイズやブルーの糸などのように、ビーズと同系色の糸を使うことが多いと思います。

では、多色のビーズが入り混じった作品の場合は、どんな色の糸を使えばいいのか、結構難しい時があります。

例えば、下のビーズのドイリー(ビーズのマット)のような作品。いろいろな色のビーズが入っていますが、ホワイトの糸を使って編みます。

次の(1)~(4)の写真の、ペヨーテステッチで編んだ2枚のパーツはそれぞれ、同じビーズを使っていますが、左は、ターコイズの糸、右はホワイトの糸で編んでいます。(1)は不透明(:opaque、ギョク)のターコイズ色のビーズを使っていて、写真では分かりづらいかもしれませんが、左のターコイズ色の糸で編んだ方が、やや濃く見えます。
(2)は不透明のホワイトのビーズで、これはかなり色味が違って見えます。

ビーズ同士のすき間がほとんどないペヨーテステッチで、しかも不透明なビーズを使っていても、ビーズ同士のわずかなすき間から見える糸の色が影響しているためです。

(3)は、セイロン系のビーズで一見不透明のようですが、完全に不透明ではないため、ビーズそのものの色も濃くなって見えます。
透明系のビーズを使うと、この色の差はさらに出てきます。

(4)は、不透明の濃いブルーのビーズで、こちらはほとんど差が見えません。

以上のことと、このドイリーの場合、ホワイトのビーズと透明系のビーズの色は濁ってほしくないため、色味を変化させないホワイトの糸を使うということになります。

このドイリーは、ホワイトのビーズを使っていませんが、セイロン系のビーズが多いため、濃い色の作品ですが、これもホワイトの糸を使っています。
落ち着いた感じにしたい場合は、クリーム色の糸を使うこともあります。

その他にも、ブラック系のビーズと他に数色のビーズを使う場合、ブラックの糸では色が強すぎる感じがして、グレー、ベージュの糸を使うことが多いです。

同様に、グリーン系のビーズに、グリーンの糸を使うと、グリーンの色がより濃くなってしまうため、たいていクリームの糸を使います。グリーン系とブラウン系のビーズを合わせる時は、クリーム又はベージュの糸を使うことが多いです。

作品の種類によっても変わってきますし、使うステッチの種類によっては、糸が目立つこともあるので、一概にこの色の糸が最適と言えないのですが、作品がどのように見えるといいのか考えて、糸の色を選択するといいと思います。

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オフルーム(ビーズステッチ)で使う糸の色の選択で迷いませんか

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