プレイテッドヘリンボーンステッチの円形の便利な点

プレイテッドヘリンボーンステッチの円形は、いろいろ使い道が多いのですが、決まった数の目の円形が作れるという点でも便利です。

上のマット(KT235-1MAT)の中央部分にプレイテッドヘリンボーンステッチの円形を使用しています。上の写真の明るく表示している部分です。
この形状の円形の外側は、ネッティングとの相性がよいので、下の写真内で丸く囲んだ部分のように、円形の外側にネッティングで続きを編むことができ、早い段階で、きれいな円形の作品ができます。

写真の例では、山型になっている部分の数が24個ありますが、作る物の目的に合わせて山型になっている部分の数を少なくしたり、増やしたり、偶数個でなくて奇数個にすることもできます。

ペヨーテステッチでも中心から作って円形にすることができますが、自由な数にできるという点では、プレイテッドヘリンボーンステッチの円形を使う方が、やりやすいと思います。
逆に円形の内側は空間が出来るので、この空間をうめる工夫は必要です。

上の例では、ネッティングとの相性がよい形でしたが、下の写真のような円形もできます。

これは、プレイテッドヘリンボーンステッチの円形で、外側を常にビーズを2個にして編んだ物です。
この場合は、円形の外側の形がペヨーテステッチとつながりやすい形になっていますので、この外側の続きをペヨーテステッチで編むことが出来ます。tiny_bk01_plaited_photo

KT235-1のマットキットはこちらで販売しています。

「プレイテッドヘリンボーンステッチを使ったオフルームビーズワーク」の本は、こちらで販売しています。

プレイテッドヘリンボーンステッチの応用の方法(2)

プレイテッドヘリンボーンステッチの、こんな使い方もあります。

上写真の(1)と(2)の部分を拡大した物が、下写真です。
アミュレットバッグ(amulet bag)の飾りとして作ったビーズのタッセルで、シードビーズ部分は全て特小ビーズを使用しています。

(1)は、筒状に4段編んで、ラウンドビーズを中に入れて両端の段を引き締めてから、フリンジを付けています。
tiny_bk01_plaited_photoプレイテッドヘリンボーンステッチは、ビーズが斜めに並んでいるため、4段編んでも幅があまり広くならず、フリンジを付ける場所が多いので、ボリュームのあるタッセルができます。

(2)は、「プレイテッドヘリンボーンステッチを使ったオフルームビーズワーク」のP.34の「円形のペンダント」と同様の作り方で出来る円形のパーツと、筒状に編んで作るボールを使ったタッセルです。

これらを組み合わせて、下写真のようなネックレスにすることもできます。
ペンダント部分にボリュームがあるので、ネックレスの部分は、ビーズに糸を通した2本のひもをツイストするだけのシンプルな構成にしています。とても使いやすいですよ。
ペンダント部分に模様を入れたり、色を変えてもいいですね。

「プレイテッドヘリンボーンステッチを使ったオフルームビーズワーク」の本は、こちらで販売しています。

プレイテッドヘリンボーンステッチの応用の方法(1)
プレイテッドヘリンボーンステッチの応用の方法(3)
プレイテッドヘリンボーンステッチの応用の方法(4)

スクエアステッチですき間をうめるように編む時の注意

下の写真のように、ネックレスのパーツに使っているボールの仕上げの注意点について書いておきます。

このボールはプレイテッドヘリンボーンステッチで、ボールの真ん中辺りを編み、ボールの上側と下側は、スクエアステッチですき間をうめるように編んで作ります。

ボールの形がきれいにならないという場合のほとんどは、スクエアステッチでの作業の際に、ビーズを多く入れ過ぎているのが原因です。

このボールの場合は、スクエアステッチで、目を減らしながら2段編みますが、1段目、2段目ともに、ビーズを入れ過ぎると、ボコボコしたいびつな形になってしまいます。

内側にいくほど、極端にスペースが少なくなるので、ビーズの数も思ったほど入らないと思って、極端に減らすように作業します。

もう1つの原因としては、スクエアステッチに入る前の段のビーズに糸を通して、糸を引く作業の際の、糸の引き具合が弱いことも挙げられます。

糸の引きが弱いと、残っているスペースが広くなり、ビーズを多く入れてしまいがちです。
そして、作業後、糸始末をする時に、スクエアステッチの前の段の所に糸を通していくと、よく締まって、結果としてスクエアステッチで作業した部分のスペースを縮めるようになり、スクエアステッチで編んだ部分のビーズを押し出してしまい、いびつな形になります。

また、スクエアステッチで作業するのは、ボールの上側と下側の2箇所ですが、上側に入るビーズの数と下側に入るビーズの数は必ずしも同じではない点にも注意する必要があります。

スクエアステッチに入る前の段のビーズに糸を通して、糸を引く作業の際に、上側のスペースと下側のスペースが同じ大きさになっていないことがあるからです。
上側で1段目13個入れて、2段目で6個入れたから、下側でも同じ数を入れるのではなく、スペースに応じた数を入れるようにするときれいに仕上がります。

もう1個ビーズを入れると多いし、入れないと足らないし、どちらにしようかと迷う場合は、入れない方がいいです。
形が整うことの方を優先した方が、きれいな仕上がりになります。

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上記のステッチを使ったキットは、KT213-3NEのページで販売しています。

KT213-3NEのネックレスについては、プレイテッドヘリンボーンステッチを使ったオフルームビーズワークの本にも掲載されています。

スクエアステッチの2段の編み方いろいろ(2)

スクエアステッチの2段の編み方いろいろ(1)では、1段目のビーズを全て糸に通してから作業していました。

しかし、編む長さが決まっていない時や、長さが分からない時など、編みながら長さを決めたい場合には、1段目のビーズの全て糸に通さないで始める、次の方法が便利です。

1.(図1)
ビーズを4個(#1~#4)糸に通して、#1、#2に糸を通す。

2.(図2)
ビーズを2個(#5、#6)拾い、#3、#2、#5に糸を通す。

3.(図3)
ビーズを2個(#7、#8)拾い、#6、#5、#7に糸を通す。
以後、同様の作業を繰り返し、希望の長さになるまで編む。

筒状に作る場合で、長さが決められない場合も、上記の方法で平面の2段を編み、両端をつないで、輪の状態にすることができます。

スクエアステッチの他の情報については、オフルームビーズワーク Sweet Peaのスクエアステッチの紹介をご覧ください。

スクエアステッチの2段の編み方いろいろ(1)

スクエアステッチの編み方の最初の2段は、通常以下のように行います。

でも、作る物によっては、次のような違う方法を使うと作業しやすいことがあります。

【平面で、先に2段分のビーズを全て通してから作業する方法】


例えば、右写真のように、ペンダントトップの上の方に、ネックレスを通すための部分を、平面のスクエアステッチの2段で作る場合に使うと便利です。

この方法でも、さらに2通りの方法があります。

  • 次の説明の1~4のように2段を編んでから、ペンダントトップに縫い付ける方法。
  • 図1の作業の際に、#8と#9、#16#と#1を直接つながずに、#8からペンダントの後ろ側のビーズ、#9の順に通し、#16からペンダントの前側のビーズ、#1の順に通してから作業する方法。

1.(図1)
必要な数の2段分のビーズ全て(図では#1~#16)を糸に通して、#1のビーズから糸を出す。

2.(図2)
真上にあるビーズ(#16)に糸を通し、#1、#2に糸を通す。

3.(図3)
真上にあるビーズ(#15)に糸を通し、#2、#3に糸を通す。

4.(図4)
以後、同様の作業を繰り返し、端まで編む。

【筒状で、先に2段分のビーズを全て通してから作業する方法】


これは、右写真のように、筒状に2段編んだ物の中にビーズを入れて作るパーツの場合に使うと便利です。
1段目と2段目をつなぐ時に、内側にラウンドビーズを入れた状態ですると、さらに作業しやすいです。

1.(図1)
必要な数のビーズ(図では#1~#10)を糸に通して輪にして結び、#1のビーズから糸を出す。
シードビーズを1個(#11)拾い、その真下にあるビーズ(#1)を通って、再び今拾ったビーズ(#11)に糸を通す。

2.(図2)
1段目と同じ数になるように、ビーズを9個(#12~#20)拾い、#11に糸を通す。

3.(図3)
#12の真下にある#10を通って、再び#12に糸を通す。
#13の真下にある#9を通って、再び#13に糸を通す。
以後、同様の作業を繰り返し、端まで編む。

別の方法もあります。
スクエアステッチの2段の編み方いろいろ(2)へ。

スクエアステッチの他の情報については、オフルームビーズワーク Sweet Peaのスクエアステッチの紹介をご覧ください。