趣味を探す

だいぶ前ですが、「定年になって時間ができたので、何か新しいことを始めようと思っています。」と言ってビーズワーク教室に見学に来られた方がいました。

ですが、話をしていてもどうもかみ合わず、教室の内容もあまり聞かれませんでした。
何に興味があるか自体を探しているようで、ここに来られる前にもいろんないろんな所に行かれていたんだろうなという感じでした。

仕事一筋でやってきて、定年になって時間がたくさん出来た時に初めて、何か始めよう、趣味を探そうということになっても、自分にぴったり合う物をすぐに見つけるのは難しいと思います。

仕事で忙しくても、どこかで息抜きは必要です。

少しでも時間があれば、ちょっと参加したり始めてみることがいいと思います。

道具など必要な物を一式そろえて、勢い込んで始めても長続きしないこともありますし、人に勧められて、あまり気乗りしないけど参加してみたら、はまってしまったということも案外あります。

余談ですが、私は、ビーズワーク以外の手芸もいろいろやっていたのですが、レース編みと編み物は、早い段階で挫折してしまいました。(「編む」という技術を使うビーズワークが続いているのにもかかわらず。)

やってみないと合うか合わないか、続けられるかどうかなんて分かりませんから、いろいろ首を突っ込んでみる過程を踏んで、自分にぴったりの物が見つかるんじゃないかなと思います。

逆に、全くそういう経験がないと、始めるまでのハードルが高く感じて、時間も十分あって、自分の感覚にぴったり合うと感じなければ、結局何もしないということになっているようです。

私の所のビーズワーク教室では、仕事や家庭の都合で長期間休んでいても、条件が整ったら、また教室に戻って来られる方もいます。ブランクもすぐに取り戻せています。
また、短期間だけ通われて、後は年に数回来られるという方もいます。

何の邪魔もない条件が出来てから、探すよりも、本格的には出来ないけれど、少しでもやっていた方が、中断する時期があっても、また再開するのを目標に生活できて、いい形で楽しめると思います。