身近な所にビーズワークの配色のヒントがあったりします。

ずいぶん前に、カメラでの撮影の仕方を、短期間教えてもらったことがあります。
まだデジタルカメラがなかった頃だったので、フィルムカメラで、マクロレンズを付けて植物のクローズアップ撮影を練習していました。

デジタルカメラだと撮った写真に余分な物が写り込んでいてもいても、ソフトで簡単に消せたりしますが、フィルムカメラだとそうはいかないので、撮影の時に、神経を使いました。
それでも、撮影する場所の都合で、入ってしまったりするんですよね。

「ファインダーを覗いて、余分な物が入っていないか、隅々まで見て確認しなさい。」とか「被写体をよく見て、一番きれいに見える角度を探して、カメラの高さや向きをいろいろ変えなさい。」などと、撮影の度によく言われました。
だから、撮影時間よりも、カメラを覗き込んでいる時間の方が長かったです。

でも、そのおかげで、写真を撮っていない時でも、何かを観察する時には、ジーッと穴があくまで見るような見方をする癖がついて、細かい所まで物を見るようになりました。

そんな目で、花を見ると、形がおもしろかったり、思ってもない色が入っていたりします。ブルースター(オキシペタラム)は、2~2.5cmほどの明るいブルーの花が咲きます。
開花してからも色合いが変化して、紫とブルーが混じっている時の色は、独特の色合いをしていて、すごいきれいです。

よく見かける単色に見えている花も、よく見てみると、いろんな色が入っていたりします。
観察してみると、案外身近な所に、ビーズワークの配色のヒントがあったりします。
何か見つけようと思って見ていると、何となく物を見ているよりも、おもしろいですよ。