ビーズの色合わせ(3)- 中染めビーズが小さく見えることを利用する

ビーズの色合わせ(2)- 中染めビーズが小さく見えることに注意」で「中染め(カラーライン:color-lined)ビーズは、小さく見えることがあるので注意が必要です。」と書いたのですが、今回は小さく見えることを利用するとどうなるかについてです。

上のダイヤモンドチェインステッチを使って作っているネックレスの写真を拡大したのが下の写真です。
ベース部分の濃いブルーに見えるビーズは、薄い水色のビーズの内側に濃いブルーでの中染めビーズで、これがアクセントカラーになっています。

この中染めビーズを例えばメタリックブルーに変えてみるとどうなるかを試したのが、下の写真です。

アクセントカラー部分のビーズが目立ちすぎて、バランスが悪いですね。

色合わせで、いろいろ試してみましたが、結局4色ともこのアクセントカラー部分は、中染めビーズで落ち着きました。
中染めビーズが小さく見えることで、ちょうどバランスを保っているというわけです。

また、薄い水色のビーズの内側に濃いブルーでの中染めなので、色が混じって少し抑えた色合いになっているのも目立ちすぎない要因になっています。

このように、同じような色でも、作るものによって使い分けることがあるので、加工の種類が異なるものがあれば、揃えておくといいと思います。

上記の写真のキットは、KT111-6NEのページで販売しています。

ビーズの色合わせ(2)- 中染めビーズが小さく見えることに注意

中染め(カラーライン:color-lined)ビーズは、透明又は透明系カラービーズの中を染めた物ですが、色によっては、小さく見えることがあるので注意が必要です。

上の写真のフリンジの場合は、矢印部分に中染めビーズが入っています。
たくさんある中の1粒であることと、ライトトパーズ色のビーズにペールブルーでの中染めで色が混ざって見えるため、特に小さく見える感じはありません。

しかし、下の写真のように、1色あたりのビーズの数が比較的多く入っていて、段階的に色が変化するようなフリンジの場合は注意が必要です。

上の写真では、中染めビーズは使われていないので、フリンジの太さに変化はありません。
しかし、下の写真のようにフリンジの途中に中染めビーズを使うと、フリンジの真ん中辺りだけ細く見えます。この場合は、特に無色透明のビーズに濃いアメジストでの中染めなので、特に細く見えると思います。

元のビーズの色と中染めの色の濃さが近い場合や、濃い色のビーズに中染めする場合などのように、色の組合わせによっては、あまり小さく見えない場合もあるので、ビーズの色合わせの時には、こういう点にも注意してビーズを選ぶようにした方がいいと思います。

ビーズの色合わせ(3)- 中染めビーズが小さく見えることを利用する