鬼柚子(おにゆず)

ビーズの話題ではないのですが、この季節らしい物が手に入ったので。

オニユズ外観鬼柚子(おにゆず)です。獅子柚子(ししゆず)というのが一般的なのでしょうか。
柚子と名前が付いていますが、文旦の仲間らしいです。表面がでこぼこしています。

オニユズとキットのボールの大きさ比較
笑っちゃうぐらい大きくて、今回の物は直径が16cmもありました。
写真の右に写っているストラップのボールの直径が2.5cmであるのと比較すると、その大きさが分かると思います。

去年、近くの青空市で購入して作った、鬼柚子ピールが本当においしくて、今年もいつ出てくるかと待っていました。
今年は、1個100円!で売っていました。既に何個か買われてしまい、2個だけ残っていたのを確保。知っている人にはとても人気があり、あまり生産されていないみたいなので、見たときに買っておかないと、すぐなくなってしまいます。

オニユズを切ったところ
切ると、こんな感じ。かなり皮が分厚いです。白い部分は、フカフカしています。
丸のままの時は、かすかな香りしかしませんが、切った時から、いい香りがしてきます。

果肉部分は、にぎりこぶしくらいしかありません。味は、あっさりとしたグレープフルーツみたいな感じ。

今回は2個あるので、1個はマーマレードに、もう1個はゆずピールを作ることにしました。
鬼柚子は皮の苦みがそれほどないので、割と簡単に作ることが出来て、おおざっぱに作ってもおいしく、まろやかな味に仕上がるのがいい点です。大きいので作業もしやすいです。

そして何より一番おすすめな点が、香りがものすごくいいことなのです。一口食べると、レモンよりもやさしい甘くて爽やかな香りが鼻の奥まで届き、スーッとした感じがして、気分がとても良くなります。

以下、鬼柚子の場合のマーマレードの作り方(おおざっぱなやり方)です。

1.表面の汚れなどを落とします。でこぼこしているので、洗剤のいらないメラミンスポンジを使うと、きれいに落とせます。

2.中の果肉が取り出しやすいような方向に包丁を入れて、6個から8個くらいのくし形に切り、果肉部分を皮から外します。
今までマーマレードを作るときは、果汁を絞って入れていたのですが、粒々の果肉のまま入れて作る人もいるというのを見たので、果汁を絞らずに、果肉の皮をむいておきました。

鬼柚子の白い部分を取り除く3.皮の白い部分を取り除きます。
皮が大きいので、適度に切ってから、白い方を上にして置いて、右の図のように、魚をおろすように包丁を入れて、そぎ落とすようにすると、簡単に取り除けます。
少しぐらい白い部分が残っても、鬼柚子はあまり苦くないので大丈夫です。

4.水に1、2時間程さらした後、ゆでこぼして水で冷やします。あまり苦くないのと、風味や味を残したいことから、ゆでこぼすのは、1回だけにしています。
苦みが気になる場合は、2、3回ゆでこぼします。

5.皮を細く切ります。厚みは2、3mm程度です。柔らかくなりやすいので、少々太くても大丈夫です。
刻んでいる間中、すごくいい香りがして気分がいいです。
切った後、サッと水にさらします。

6.鍋に水と砂糖と細く切った皮を入れて煮ます。後で、果肉を入れるので、水はあまり多くしません。
砂糖の量は適当です。(計量したことがないです。)後で味を見ながら調整します。

7.皮をむいた粒々の果肉は、皮がある程度煮えてきたら、そのまま鍋に投入して引き続き煮ていきます。
水分が多いようなら、煮詰めます。
酸味が物足りない場合は、最後の方で、普通の小さい柚子の果汁を1個分絞って入れると味が引き締まります。

オニユズのマーマレード

果肉を入れたことで、とろみもかなり付いていい感じに出来上がりました。
手に入ったら、是非作ってみて下さい。

出来上がったマーマレードは、ラップをしいたタッパに入れて、一度冷凍します。
固まったら、1回で食べきる分量に切り分けて、ラップに包み、ジップロックなどの保存袋に入れて冷凍保存しています。
ビンで保存の場合よりも管理が楽で、食べ過ぎにもなりません。
食べる時は、小さい器に入れて電子レンジで少し解凍して、しばらく置いておくと、自然に溶けます。