表と裏に共有部分があるパーツをビーズで編む場合の注意点

表と裏に共有部分があるパーツをビーズで編む場合も、「ビーズで編んだ2枚のパーツを縫い合わせて作る場合の注意点」とよく似た注意が必要です。


これは、パーツの外側に位置しているビーズが、表と裏で共有しています。
表側を作り、続けて裏側も同じ模様で編みます。

ビーズを1個ずつ編むので、パーツを2枚別々に作って縫い合わせる場合よりも、表側に引っ張られやすいため、さらに、よく糸を引いて作らないといけません。

同様に、出来上がったパーツの共有部分は、ビーズが少しずれて並んでいるので、その分の糸のゆとりが必要になりますので、表側は、共有する部分の付近を、少しだけ緩めにパーツを作っておくことも必要です。

上記のブレスレット(KT226-1BT)は、パーツの外側だけが表と裏で共有しているので、比較的作りやすいのですが、次の写真のように、パーツの外側と内側を共有している物の場合は、パーツを編む時の糸のゆとりをどのくらいにしたらいいのかが少し難しいと思います。

分かりやすくサンプルで、説明すると、
円形の一番内側の列(ゴールドの部分)と一番外側の列(濃いブルーの部分)が表側と裏側で共有している部分です。

パーツ全体の中で、共有している部分の量が多いため、裏側を作る時には、今までのパーツを作る時に比べて、かなり糸を引いて作らないと、表と裏のバランスが取れた状態に仕上がりません。

tiny_bk01_plaited_photo「プレイテッドヘリンボーンステッチを使ったオフルームビーズワーク」の本と併せて、上記写真のサンプルをご購入された方は、実際にサンプルのパーツを触ってみて、固さを実感していただけたと思いますが、ペンダントやパーツとして実用的な固さに仕上げるためには、何個か練習する必要があります。

まずは、横から見た時に、共有部分が、表側と裏側のちょうど中間に位置しているような出来上がりになることを達成するために、思ったよりもかなり柔らかい状態で表側パーツを作ってみて下さい。
そして、裏側を作る際に、表側と同じ状態になるように少し糸の引きを強くして作ります。

表側と裏側を編む力のバランスが取れるようになったら、次は、もう少し固く表側を作り、裏側は、それに応じてさらに糸をよく引いて作ってみるという方法で、作ってみます。

そうやって、どのくらいの力で編むと、仕上がりが目的とする固さになるのかを、段々つかむようにします。

「プレイテッドヘリンボーンステッチを使ったオフルームビーズワーク」の本はこちらで、KT226-1NE・KT226-1BTはこちらのページで販売しています。