プレイテッドヘリンボーンステッチの応用の方法(4)

ビーズで作ったクリスマスリース上写真のリースの上の方にあるベルは、プレイテッドヘリンボーンステッチとスクエアステッチを使って作ることが出来ます。
以下の説明では、全て特小ビーズを使った場合です。

プレイテッドヘリンボーンステッチで作ったベル

1.一周が20目の筒状のプレイテッドヘリンボーンステッチで8段編みます。かなり糸を引いてしっかりとした硬さになるようにします。

2.続けて下側に2段編みますが、この時に、外側の1段のみ、常に2目ずつ入れて編みます。これにより、すそ部分が自然に広がった形状が出来ます。

3.上の段の全てのビーズに糸を通して、よく引いて締めると、丸みを帯びた形状になります。ここから、スクエアステッチで適宜目を減らしながら2段編みます。

4.上側に、吊り下げるためのループを付けます。

プレイテッドヘリンボーンステッチで作ったベル・大小
一周の目の数と段数を変えることで、いろいろなサイズのベルが出来ます。
真っ直ぐな筒状の部分を一周が20目・8段で編むと、左側の縦1.3cm、横1.5cmの物が、
真っ直ぐな筒状の部分を一周が14目・6段で編むと、右側の縦1.1cm、横1.2cmの物ができます。
小さい方はスクエアステッチで編む部分は1段です。

スクエアステッチの部分が何段になるかは、残った空間のサイズによって異なります。形の良さを優先した方がよいので、もう1段編むと形が崩れる場合は、大き目のビーズを1個縫い付けてしまうか、ブリックステッチの要領で埋めてしまうかなどの方法に変更することもいいと思います。

裾の部分をもう少し編み進めると、ベル型の花を作ることもできます。

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「プレイテッドヘリンボーンステッチを使ったオフルームビーズワーク」の本は、こちらで販売しています。

プレイテッドヘリンボーンステッチの応用の方法(1)
プレイテッドヘリンボーンステッチの応用の方法(2)
プレイテッドヘリンボーンステッチの応用の方法(3)

ビーズで作るリースの土台(ベース)

ビーズで作るリースの裏側はこうなっています。
ビーズのリースの表と裏土台部分もビーズで作っています。

ビーズで作るリースの土台の形状イラストリースが小さい物(直径が12~16cm)の場合は、右のイラストのような形状の土台を作っています。
筒状のペヨーテステッチでひもを2本編んで、ねじって一つの輪にしています。中には細いワイヤーをまとめて入れてあります。

大きいリースを作る場合や、重くなりそうなデザインの場合は、左のイラストのような形状の土台を作っています。
芯を作り、ネッティングで覆う方法です。パーツが縫い付けやすく、土台部分が見えても違和感がないこと、強度を保つことを考慮した結果、こういう方法に落ち着きました。

リースをキットにして欲しいとのお問い合わせが時々あるのですが、ビーズの量は、土台(ベース)のサイズの違いや、仕立て方の違い、作る花や枝の数によって、かなり変動します。作っている内に、意外にビーズがたくさん必要になってしまうことも多く、キットにするのが難しいです。

そこで、ビーズで作るリースの土台(ベース)の作り方の詳細を、オフルームビーズワーク Sweet Peaのサイトの「ビーズで作るリースの土台(ベース)の作り方 – 概要」に掲載しました。また、同サイトのコサージュの作り方のヒントも併せて参考にしてください。

ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(3)- 枝のバリエーション

ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(2)- 基本の枝の作り方で作った枝をそのまま使ってもいいのですが、もう少しボリュームが欲しい時は、次のように作ります。

この枝の場合は、糸よりもテグスを使って作る方が作りやすいです。
テグスを針に通して糸と同じように扱います。
ビーズは特小を使う場合は、テグスの号数は0.8号から1.0号ぐらいが適しています。

(1)中心の枝を少し長めにして、ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(2)- 基本の枝の作り方のように、途中まで作る。(図1)

(2)ビーズ数個分、中心の枝に糸を通し、次の枝のための準備をする。(図2)
この時、中心の枝との間に、ビーズ1、2個分のすき間を開けておく。

(3)分岐した部分で、枝を完成させる。(図3)
この時に、中心の枝との間のすき間がなくならないように気を付けて作業する。

(4)中心の枝から糸が出ているビーズに、上から下へ向かって糸を通して、よく引っ張る。(図4)ビーズ数個分、中心の枝に糸を通し、次の枝を作る。

(5)ある程度の分岐した枝ができたら、中心の枝の一番下のビーズの手前まで糸を通し、残していた糸と本結びをして、仕上げる。

こんな感じになります。

オフルームビーズワーク Sweet Peaに掲載のクリスマスリースにも、基本の枝とともに使っています。

根元を持って縦にしても、張りがあって崩れないような仕上がりにならないといけないのですが、テグスのすき間の開け具合と、引き具合のバランスが悪いと、しおれたような柔らかい感じになります。

ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(4)- 大きい葉の付いた枝