苦手な色で作ってみる

KT202-2NDC(ニードルケース・ローズ)苦手な色ってありますか。

私の場合は、赤系の色でした。あまり好みではない色だったので、使ったことがほとんどなくて抵抗感が強かったのと、ビーズの種類もあまり揃えていなかったこともあり、配色がしづらく苦手な色でした。

ビーズワーク教室をする前は、ブルー系の色や淡い色で作品を作ることが多かったのですが、教室を始めてからは、いろんな好みの人に合わせて、カラーバリエーションを広げる必要がありました。

少なかった暖色系の物を増やしていく過程で、ピンク、ローズは割と取り入れやすかったのですが、赤はなかなか使えませんでした。
KT231-1NE・ブロンズ&ブルー

そこで、赤と合わせやすいピンク系の作品の中にアクセントカラーとして少し使う所から始めて、持っていない赤系のビーズがあれば、優先的に購入していきました。

イチゴのような赤から、ローズ寄りの赤、黒が入った抑えた色調の赤、カラーライン系(透明又は透明系カラービーズの中を染めた物)のように2色が混ざって見える色合いの物など、さまざま揃ってくると、他の色と合わせやすくなってきます。

その後は、茶色と合わせてみて、次は紫系と合わせていき、ブルー系とも合わせるようになっていきました。
だんだん赤い色を使うことに抵抗がなくなってきたので、最近は、アクセントカラーとしてではなく、赤がメインカラーとなる物も作るようになってきました。1309NE・レッド

今では、ちょっとハッキリした配色にしたいなと思ったら、赤い色を入れてみようかなと普通に思えるようになってきました。

赤系の作品があると、他の色の物と一緒に並べて置いた時の状態がバランスよく明るくなるのもいいなと思います。
何よりも色の組み合わせ方のバリエーションが増えるのがいいので、苦手意識を取っていろいろ試してみるといいと思います。

ビーズの色合わせ(6)- 以前の配色が使えるとは限らない

前回作った作品の配色がとても気に入ったので、今回作る作品にもその配色を使おうと作ってみると、イメージと違うということがあります。

例えば、

  • 前回の時には、ちょうどよい感じだったのが、今回作る作品にその配色で作ると、ものすごく地味な感じになってしまう、逆に派手すぎる感じになってしまう。
  • 前回の時には、色をかなり変化させて作っているのに、今回の作品で作ると色の変化をあまり感じない。
  • 前回の配色ではぴったり合う感じだったのが、今回の作品で作ると、色の組合わせ自体がおかしく感じる。

などです。

作品のデザインや使うビーズのサイズや量、模様の入り方によって、同じ配色を使ったとしても全然違う感じになってしまいます。

おもしろいなと思うのですが、そこが難しい所でもあって、毎回悩んでいます。

でも、その気に入った配色のイメージは生かしたいので、どれかの色を変更したり、あるいは新しい色を足すか引くかなどで対応します。そうすると、前と似た感じだけど、少し違った雰囲気になって、それもまたいいなと思います。

ビーズの色合わせ(5)- 地味な色(落ち着いた色)を合わせる

「色合わせしたら、こんな配色になってしまって、今一気に入らないのですが。」と見せてくれた人の配色が、きれいな明るい色のビーズのみで構成されていました。
色の組み合わせは悪くないのですが、使用しているそれぞれのビーズの色が明るすぎて、その人の思う感じにはなっていなかったようです。

こういう場合は、地味な色(落ち着いた色)のビーズを合わせましょうと言っています。

ここでいう地味な色というのは、だれが見ても地味な色というよりも、組み合わせるビーズの色に対して地味な色ということで考えます。

ビーズ単独ではそれほど地味な色でなくても、合わせる色によっては、地味な感じに見えるということがあります。

例えば、ピンク系の配色をしている時、右の写真の上の段のビーズのような明るいきれいなピンクのビーズが入っている場合、これに、シルバーラインのライトアメジストのビーズを合わせると、少し落ち着いた感じの上品できれいな配色になります。

実際の作例では、以下のような感じです。

この場合、シルバーラインのライトアメジストのビーズは、ピンクのビーズに対しては地味な色ですが、ビーズ単独ではそれほど地味ではありません。
むしろ、シルバーラインなので大量に使うと派手にもなることもあります。

同系色の色のビーズで合わせてもいいですし、全く違う色合いのビーズで合わせてもいいのですが、イメージしているのと実際の感じが異なることがあるので、部分的に編んでみて、どの組み合わせがしっくりくるか確かめてから作るといいと思います。

ビーズの色合わせ(4)- シルバーライン系ビーズとの組み合わせ

色合わせで、うまくいかない時、いろんな原因があると思います。
ビーズの加工のことを抜きにして考えた場合も起こります。

例えば、ある作品の配色で、使いたいと思っていた色のビーズがシルバーライン(Silver Lined、銀引)系のビーズしかなく、それを組み合わせたという場合。

シルバーライン系のビーズは、キラキラしていて派手な感じがします。
濃い色の服に合わせるために、デザインはシンプルにしてキラキラ感を出したい場合に使うとか、縞模様を強調したい場合に使うとか、ネックレスを仕上げる時のビーズ同士の間に挟む場合など、意図して使う場合には、とてもいいと思います。

でも、優しいイメージで作るつもりでいて、使う量が多い部分に、シルバーライン系のビーズを使うと、そこだけが強調されてしまいデザインによっては違和感を感じる場合があります。

少しの量で見ていた時には、それほど派手さを感じなくても、集まるとかなり主張します。

目的の色が、シルバーライン系の物しかなくて、色は合うけど質感が合わない場合は、あまりその色にこだわらないで色を変更してみるのも1つの手です。
最初のイメージとは違ってきても、案外その方が良かったということは結構あります。

同じシルバーラインでも、ビーズの表面がマット加工されていれば、少し落ち着いて、内側のシルバーラインがそれほど強く出ないので、選択できるのであれば、そういうのを使うというのもいいかと思います。

色違いの作品を作ってみる(2)の補足

色違いの作品を作ってみる(2)について、「実際に、どうやって色合わせしているのですか。」という質問がありましたので、補足です。

上写真のような変更の場合は、次のようにしています。

作品の形がイメージできるように、実際にビーズを並べて、置き換えたりしながら、大体の色合いを決めます。縞模様の所は、針にビーズを通して置いています。

その上で、作りながら確認して、途中で色を変更したり、場合によっては作り直すこともあります。