ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(2)- 基本の枝の作り方

(1)糸にシードビーズを20~30個通す。(図1)
最後に拾ったビーズ以外のビーズに逆方向へ糸を通す。

(2)片方の糸にもう1個シードビーズを通してから、両方の糸を本結びする。
ここで、糸をよく引いて、枝が堅く仕上がるようにしておく。(図1)

(3)作業していた糸を今通したシードビーズに上方向へ通し、上から4~6個下のシードビーズから糸を出す。(図2)

(4)シードビーズを4~6個拾う。最後に拾ったシードビーズを通らないで、今拾ったビーズに逆方向へ糸を通す。(図2)
中心の枝との間に、ビーズ1、2個分のゆとりがある状態を保っておく。

(5)中央の枝から最初に糸を出したビーズの1つ上のビーズに上から下へ向かって糸を通して、よく引っ張る。(図2)

(6)続けて何個かのビーズに糸を通して、適当な位置から、糸を出す。(図3)
シードビーズを4~6個拾う。最後に拾ったシードビーズを通らないで、今拾ったビーズに逆方向へ糸を通す。
中心の枝との間に、ビーズ1、2個分のゆとりがある状態を保っておく。

(7)中央の枝から糸が出ているビーズに、上から下へ向かって糸を通して、よく引っ張る。(図4)

(8)同様にして、(6)、(7)の作業を繰り返す。

(9)最後は、一番下のビーズの手前まで糸を通し、残していた糸と本結びをする。

どの段階でも、糸がゆるまないように気を付けて作業して、全体に張りのある仕上がりになるように作ります。

1つ1つの小枝をしっかりと作らないと、途中でゆるんできて、枝全体がしんなりと柔らかくなってしまいますので、何度か練習が必要です。

出来た枝は、このままリースのベースにも使ったり、もう少し枝分かれした大きな枝物も作ります。また、この小枝の先に葉を付けながら仕立てたりもします。

次回は、枝のバリエーションについてです。

ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(3)- 枝のバリエーション

ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(1)- はじめに

ビーズで作る花のコサージュについて、今までに、キットに出来ないかとのお問い合わせをたくさんいただいています。
小さい物の割に、工程が多く、単独でキットにするためには説明が膨大になることと、説明を書いただけでは、伝わりにくい部分もあり、教室で説明を聞きながら作ってもらう方がいい作品です。そのため、キットに出来ない状況ですとご説明していました。

いろいろ考えた結果、コサージュを構成している要素ごとに、どうやって製作しているかについて、ブログで説明をしてみようと思いました。
コサージュ以外にも、ネックレスやリースも同様の方法で製作していますので、製作のヒントにしてみて下さい。

教室でもコサージュを作っていますが、きちんと作り上げるのは、難しいみたいです。
そのため、個々の部分の仕上がり具合が、どのくらいの状態でよいのかなど、実際に見ていない状態で作る難しさがあると思います。

また、完全な作り方ではないので、こんな風に作っているんだなという参考にしてください。

次回から、パーツごとに分けて説明していきます。

ビーズで作る花のコサージュの作り方のヒント(2)- 基本の枝の作り方

色違いの作品を作ってみる(2)の補足

色違いの作品を作ってみる(2)について、「実際に、どうやって色合わせしているのですか。」という質問がありましたので、補足です。

上写真のような変更の場合は、次のようにしています。

作品の形がイメージできるように、実際にビーズを並べて、置き換えたりしながら、大体の色合いを決めます。縞模様の所は、針にビーズを通して置いています。

その上で、作りながら確認して、途中で色を変更したり、場合によっては作り直すこともあります。

色違いの作品を作ってみる(2)

色違いの作品を作ってみる(1)では、同じトーンでの色違いの作品を作ることについて書きました。

今回は、全く違ったパターンの配色への変更について書いてみます。

上写真のような変更の場合は、ブルー系からピンク系に置き換えるような単純な変更ではないため、どこから変更するかを決めづらいです。

こういう場合は、その作品の特徴を考えてみます。
この飾り瓶では、胴の部分に縞状に入った飾りが特徴で、縞模様の部分は、首部分に多く使われている色とそれより濃い色で構成されています。
その特徴を保ったまま色の変更をします。

そこで、変更(1)のように、首の部分を白にしてみます。そうすると、濃い色に相当する部分に何色を持ってきても、白より濃い色になりますし、どんな色でも合うので、考えやすくなります。

さらに、この作品の場合は、首部分と、表には見えていないベース部分(首の色と同色)を先に作るので、この部分の色を先に決めておくと、作りながら色を変更することもできるというメリットがあります。

次に、変更(2)のように、縞模様部分の濃い色を、濃いブルーからターコイズ色に変更してみます。

そして、変更(3)のように、左側の飾り瓶の水色のファイアーポリッシュの色をピンクに変更すると、優しい色合いでメリハリのある配色になります。
ここを何色にするかでも、かなり印象が変わります。

後は、アクセントカラーとして使用している、わずかな部分の色を変更すれば出来上がりです。変更しなくても合う場合もあります。

出来上がった右写真の飾り瓶の配色から、さらに、同じトーンでの色違いの作品を作ってみるのもおもしろいです。

上記の縞模様の飾り瓶のキットは、KT306-1のページで販売しています。

色違いの作品を作ってみる(1)

「オリジナル作品を作りたいけれど、どう手を付けたらいいか分からない。」と言う人には、「まず、既存の作品の色違いを作ってみましょう。」と言っています。

最初は、同じトーンでの色違いを考えてみるのがいいと思います。

上の写真の例のように、ブルーの作品をピンクの作品に変更する場合を考えてみます。

ブルーの壷で多く使われている濃いめのブルーのシードビーズとファイアーポリッシュを、色の彩度や明るさがほぼ同じに見える濃いめのピンクに変更します。

次に多く使われている首の部分の水色のビーズを何色にするか決めます。
薄いピンクにしてもいいのですが、今回は、もう少しメリハリのある感じにしたかったので、白にしてみました。

後は、所々に使われているアクセントカラーを何色にするかを考えます。
この色は、そのまま変更しなくてもピンクの壷に合う場合もありますので、イメージに合わない部分の色を適宜変更します。

書いてみると手順は簡単ですが、実際はイメージ通りの色があるかどうかで色の変更をしなければいけない場合もありますし、同じ色でもビーズの加工の種類が違うと、見え方も変わるので、やってみると意外に悩むことがあります。

上の例での、首の部分の水色のビーズを白ではなく、薄いピンクにすると、アクセントカラーの色が違ってくる場合もあり、ピンク系の作品を考えている中でも、結果が随分変わってきます。

色違いの作品を作ってみる(2)